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テレキャスタータイプ
所有するテレキャスタータイプのギターを紹介します。個人的にはテレキャスにはブルース!というイメージです。(こだわる人は「ブルーズ」と言います(笑))

テレキャスタータイプ1 ビンテージサンバースト系
割とオーソドックスなサンバーストのテレキャスです
SONIX ORIGINAL GUITARS CTL-67 3TS LQ 2010? MOD  
 2013年12月浜松のショップ,Sonixから購入。テレキャスタータイプの1本位持っておくかな,と言う動機。コレクションとして位置づけ,ステージでの使用は考えてなかった。ジョンスコとか山岸潤史氏など私の好きなギタリストがけっこうテレキャスを使用している,というのもあった。
 
 テレキャスといえば以前フェンダーカスタムショップの「セットネックテレキャスター」というのを持っていたが,本来自分の好みはテレキャスに関しては「カスタムテレキャスター」,ローズ指板にサンバースト,これは外せないと思って色々探したが,本家のカスタムテレは結構高価でタマも少ない。そこでネットで見かけたこのモデルに白羽の矢が立ったというわけ。楽器店オリジナルというのも何だかそそられるものがあった。HPには「高い品質で名高い国内某工房にてハンドメイド製作」と記載されている。
 電話で確認したところ,Headwayで製作とのこと,そしてこのビンテージ系のモデルはもう作っていないが,大変好評を博したとのこと(じゃあなぜもう作らないのか?)。まあルックスに惹きつけられたこと(ラッカーによるサンバーストがよい),フェンダージャパンとは異なるレア感もあり,新古品といえどけっこうな額だったが購入してしまった。

 詳細に調べると本器は「レギュラーライン」という位置付け(ヘッド裏にデカールあり。なお,シリアルは4桁の数字が刻印)。定価は「十何万です」と言われたが,本当か?(そもそもなぜ明確に答えられないのか)

 2012年10月にソニックスのHPに掲載されているので,一応2010年位の制作か?と見なしておく。

 全体に軽量で木部の作りはしっかりした印象。生鳴りよし。ネック裏はサテンフィニッシュでフェンダージャパンのように厚い塗装でないのは気に入った。

 ピックアップは当初ダンカンのビンテージタイプが付けられていて,いかにもテレキャスらしい音が気に入っていたのだが,ある日気が付くと2弦14フレットに傷が入っていた。よく使う部位でもなし,最初からなのか自分が誤って付けたのか不明。仕方がないのでこれをきっかけにステンレスフレットへ交換,ついでにフロントをダンカンのミニハム(SM-1n)へ換装。例によって懇意のM君にモディファイしてもらった。アンディ・サマーズのようにフルサイズのハムバッカーも考えたのだが,ここは何となく気分で。当初コレクション的に購入したが実用路線へ変更したわけ。

 セッションでも実用できる不満のないテレキャス,を目指しただけあって,ほぼ満足。ストラトのようなフィット感はないが,ストレートでガッツあるテレサウンドにジャジーな要素を加味しました,という1本に仕上がった。これでいいのだ。
 
 ちなみにオリジナル状態の画像をソニックスさんのHPから拝借しておきます。
(追記)修理・パーツ交換履歴
2018年11月 ステンレスフレットに鉄サドルはややアタック感過剰に感じ,モントルー社の音程補正サドルというのに交換。ブラス製で安価(1500円程度)であったので。もくろみ通り,アタックを押さえサスティンが向上。随分上品な感じに変化した。
Fender Japan TL62-US 2007-2010
 2014年12月入手。フツーのテレキャスもサンプル的に持っておきたい,というのでのこのモデルをショップから購入。
 フェンダージャパンのギターは何か粗製濫造というような勝手なイメージを持っていたが,実際手にしてみるとなかなかどうして,安く買えた(ショップで3万円強)わりにはしっかりテレキャスの音がしている。ピックアップもUSA製というところ,そして比較的軽いところはポイント高し。ただ塗装の厚さは悪しき伝統か。

 ジャックにL字プラグが挿せないので困ってしまい,速攻でSwitchcraft製 #L12A モノラルジャックというのに交換。ジャックが長いのでこれでOK。あとは改造なし。

 ボディはアルダー,ネックは太めに感じるが個人的には好みで,上のソニックスに比べると上品な音に感じる(薄目のネックは何かケバい感じ,ロックぽい音)。
 
 「Made in Japan」「T0〜」シリアルなので2007〜2010年製造と推定。むろん高級なモデルではないが,その実力には少なからず感心。

 雑誌などで若手のロックミュージシャンがフェンダージャパンのテレキャスを使用機材として挙げているのを見るが,なんとなく応援したくなってしまう(聴かないが)。

 このギターを買った後の2015年3月20日,フェンダージャパン終了が発表された。30年余続いたブランドがなくなるのはやはり寂しいものである。

(追記)修理・パーツ交換履歴
2014年 ジャックをSwitchcraft製 #L12A モノラルジャックへ交換。それ以外はオリジナルと推定。

2018年11月 オリジナルのサドルがなぜかさびているのが気になり,Sonixテレキャスから外したサドルを転用。この時初めて気づいたが,オリジナルはSonixのよりも細く,幅も短かった。少々懸念したが取り敢えず無事交換。
2019年7月,やはりオリジナル状態をキープしたいということでフェンダージャパン製純正スパイラルサドル(中古)に変更。

テレキャスタータイプ2 バリエーションモデル系
シンラインとデラックス。私のコレクションでは異色のメイプル指板ですが,木の質感とレア感が気に入っています
Fender Japan TN72 maho 2010

 2015年2月入手。テレキャスターへの関心はそのバリエーションモデルに向けられた。シンラインとデラックスの存在は昔から知っていて,フェンダーには珍しくもハムバッキングが2基搭載されている点に興味があったのだが,メイプル指板というただ1点だけであえて黙殺してきた経緯がある。

 とりあえず2ハムのテレキャスター・シンラインとして,

 American vintage '72 Telecaster Thinline(USA)
 Classic Series 72 Telecaster Thinline (Mexico)
 TN72(Japan)

 の3機種をチェック。USA製は価格の関係で除外(笑),後の2機種は比較的中古市場に多く,手に入りやすいことがわかった。ここで,多くの場合「ナチュラル」か「サンバースト」なのだが,フェンダージャパンにマホガニーを使用したモデルがあることに気づく。
 セミホロウとマホガニーの組み合わせ,というものにたいそう惹かれ,チェックしていたところある日デジマートに出現,即刻確保。中古美品で5万円位。

 調べると2010〜2012年の3年間カタログに掲載されており,当時の定価11760円(税込)。けっこうレアなモデルなのではないだろうか。本器は"MADE IN JAPAN""T0〜"シリアルと合わせ,2010年製くらいと推定。

 ネックはほどよい太さを持ったグリップで,ピックアップもギブソンとは違ったワイドレンジな感じ,ホロウボディと相俟ってアコースティック感あふれる独特のサウンド。アンプのセッティング次第で本当のセミアコの音に,十分聞こえる。3.5kgを切る軽さも長所。シンラインにはもっと軽いのもあるようだが。

 『ギターマガジン』2013年1月号にシンラインの使い手として有名な斎藤誠氏のインタビューが掲載されている(斎藤氏は1975年製オリジナルをメインにしている)が,

 「ストラトとか普通のテレキャスターでは絶対に出ないような,ふくよかな空気感みたいのがあって,歌を包んでくれるんです。」
 「特にフロント・ピックアップの時の太さ,まろやかさはほかのギターにはないと思いますよ。」


とのことで,本当にそんな感じを本器も有している。「まろやかさ」という表現にはグッときましたね。
 
 ジャックをSwitchcraft製 #L12Aに交換した以外は改造なし。メイプル指板も本器の歴史ということで許容。コレクションとしての位置づけだが,機会があればセッションでも使ってみたい。(2015/11/8)
Fender Mexico Classic series 72 Telecaster Deluxe walnut 2011
 2015年3月入手。上記のシンラインを購入後,わずか1ヶ月後。結局4ヶ月で3本ものテレキャスタータイプを購入したことになる。当時の心理として,もうギターをダラダラ買い続けるのは打ち止めにして自分なりにコレクションを体系付け,完成させようという気持ちがあった。本器テレキャスター・デラックスは,私のコレクションにおいてシンラインとペアをなす,2ハムにして木目の見えるボディ,メイプル指板のモデル。"MX11 + 6 桁"というシリアルなので2011年製と断定。 

 調べると,デラックスについては手ごろな価格ではメキシコ製の本器しか選択肢しかなかった。フェンダージャパンでも"TD72"だか"TD74"とかいうのが出ていたことがあるようだが,タマは限られる模様。さらに調べると,同じメキシコ製のウォルナットでもある時期(2010年頃?)を境に色合いが変化していることが判明。つまり以前は薄くて木目がよく見えるブラウンであったのが,濃くて赤みがかった色あいになっている。平たく言えば黄土色系から赤茶色系へ。これは奇しくもオリジナルが70年代に見せた変化と同様である。また,後者の方がセンター2ピースぽいモデルが多い,ということにも気づく。

 結局,山野楽器で出ていた本器を7万円弱にて購入。ピックガードのシールが貼られたままで,ほぼ新品であった。
 ラージヘッド,ミディアムジャンボフレット,ゆるい指板R,コンター付きボディで2ボリューム,2トーンのコントロールと,まさに異形のテレキャスタイプ。オリジナルはギブソンへの対抗馬として造られたモノだったというが,本当にそんな感じ。

 メキシコ製というのに若干の不安がなかったわけではないが,実際に手にするとジャパン製とほぼ同じようなクオリティを有しているように感じる。ただ,サドルはオリジナルと異なり,プレスサドルが採用されている。アルダー2ピース,重量は約3.6kg。

 割と長期にわたり再生産されているようだが,やはり不人気機種のようで,ネット上でも限られた情報しか得られない。個人的にも,このタイプを使っていたプロの方というのは井上堯之さん位しか思い浮かばない。シンコーの『フェンダー・テレキャスター・コレクション』でもスマッシング・パンプキンズのジェームズ・イハおよびソニック・ユースのリー・ラナルド所有の3本が掲載されているだけ。しかし,だからこそ個性を出すためにこれを使うというのもありかな,と。その後ギターマガジン2016年1月号のテレキャスター特集内で「意外に多い?テレキャスター・デラックス愛用者たち」と題したコラムが掲載。ここではリー・ラナルド,トム・ヨーク,アレックス・カプラノス,ジョン・バトラーという4名の愛器が紹介されている。

 例によってジャックをSwitchcraft製ロングタイプに交換した以外はオリジナル。私的には完全にサンプルとしての位置づけだが,フェンダー公認の2ハム仕様ソリッドとして,歴史的に見てもなかなかおもしろい機種である。安いし,迷っている方は買いましょう(笑)。(2015/11/15)



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